能力給とは
能力給とは、労働者の能力の度合いに応じて支払われる賃金のこと。能力の度合いは、人事考課によって査定され決まる。人事考課では、職務に対する知識やスキル、経験など職務遂行能力の他、リーダー格であればチームをまとめる力など人間的能力も含んで評価される。
能力給は、職能給と同じ意味で使われることが多い。職能給は職務遂行能力に対して支払われる賃金で、能力に対して賃金が支払われるため転属があっても賃金を変えずにすむ。しかし性質上、勤続年数が増えるほど職能給がアップする例が多いため、年功序列制を際立たせることになるとの指摘がある。
能率給との違い
能力給と似た言葉に、能率給がある。能率給とは、仕事の能率に応じて支払われる賃金のことで、出来高給、業績給などともいう。
能率給と能力給の違いは、数値を指標とするのか、人事評価を指標とするのかにある。出来高という明確な数値を反映させる能率給は、支給金額の根拠が明白だ。対して能力給は、金額の根拠が人事考課による査定となる。評価基準を極めて明確にしておかなければ、社員のモチベーション低下を招く恐れがある。
[最終更新日]2023/02/16
以下のフォームにご入力いただくと、ダウンロード用URLを記載したメールをお送りします。また、会社のビジョンを実現するための具体的実践例と成功のコツが満載の「山元浩二のメールマガジン」を月2回お届けします!