ウェルカムバック制度とは
ウェルカムバック制度とは、退職した社員を再雇用する制度のこと。再雇用の条件は企業によってさまざまだが、結婚や出産、育児、家族の介護、配偶者の転勤などでやむなく会社を離れた元社員に限定している企業が多い。退職時点の勤務年数や離職期間に制限を設けているところもある。
ウェルカムバック制度が導入される背景には、深刻化する人手不足と女性活躍推進の動きがある。家の都合で会社を去るのは女性の方が圧倒的に多く、育児が落ち着くなどしてまた働ける環境に戻るケースは少なくない。企業理念への理解があり即戦力として活躍できる元社員の再雇用を行うことは、企業にとってメリットとなる。
労働者にとっても、システムやルールを理解している古巣に戻ることは新しい環境に飛び込むより不安が少ないというメリットがある。ただし待遇が以前と同じ水準とは限らず、復職のタイミングによっては所属部署の希望が通らない可能性もある。
ウェルカムバック制度の導入事例
セロリー株式会社
岡山市にある製造業で、従業員数は160人(うち女性101人)。結婚や出産など家庭の事情で退職した従業員を、離職期間が7年以内であれば再雇用するウェルカムバック制度を導入している。ただし本人と会社側のニーズがマッチした場合に限る。繁忙期のみの短期勤務での復帰として制度を利用している社員もいる。
株式会社シーボン
川崎市にメインオフィスを構える化粧品の製造販売会社で、従業員数は1,096人(うち女性1,019人)。圧倒的に女性が多い職場で、出産や育児、介護といったライフイベントなどで退職した従業員が退職前のキャリアや処遇を維持しながら再入社できるウェルカムバック制度を導入している。退職してから再入社するまでの期間を問わず、再入社後は正社員やショートタイム、パート社員など働き方を選べる。
[最終更新日]2023/05/23
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