属人給とは
属人給とは、年齢や勤続年数、学歴など、労働者本人の属性を基準に定められる賃金体系のこと。代表的なものとして、年功賃金がある。日本社会においては、長くこの属人給が採用されてきたが、最近ではデメリットの大きさが目立ち、運用を見直す企業も多い。
属人給のメリットは、勤続を重ねれば自動的に給与が上がるため、安定的な将来設計が見込めることにある。企業にとっては従業員の定着率向上につながる。一方でデメリットは、スキルや成果が賃金に結びつかないため、若年層や中途社員のモチベーション低下をもたらすことにある。若く優秀な社員が辞め、能力に長けた中途社員が入ってこなければ、経営の活性化に結びつかない。
長く終身雇用が当たり前だった日本だが、最近は転職が珍しくなくなってきた。この流れで属人給を続けていると、優秀な人材を採用できず、従業員の高年齢化が進む恐れがある。よってより納得性の高い賃金体系を設計する必要性が叫ばれている。
[最終更新日]2023/02/16
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