リフレッシュ休暇とは
夏期休暇や冬季休暇など、毎年付与される休暇以外に設けられる、慰労を目的とした有給休暇のこと。法律で定められた法定休暇ではなく、法定外休暇に含まれるため、リフレッシュ休暇を導入するか否かは企業の任意となる。
リフレッシュ休暇は、運用方法も企業によって異なる。勤続3年目、5年目といった節目に一週間ほどの長期休暇が与えられるケースもあれば、勤続年数に関わらず休暇を取得できるケースもある。
リフレッシュ休暇を導入するメリットとしては、離職率の改善、社員のモチベーション向上などがある。採用時に制度をアピールすれば、優秀な人材が集まりやすくなることも期待できる。
休暇制度以外での離職率の改善方法については、以下の記事が詳しい。
【コーチ監修】離職率改善の効果的なアプローチとは?具体的な対策や注意点を解説
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リフレッシュ休暇の導入事例
・コニカミノルタ株式会社
勤続10年から5年ごとに5日、あるいは10日の有給休暇が付与されるリフレッシュ休暇を導入している。さらに10年、20年、30年、40年の節目の年には、リフレッシュ資金を付与。通常、休暇取得は4月から翌3月までに行うことが原則とされるが、同社では半年の延長期間を認め、制度を利用しやすくしている。利用率はほぼ100%とのこと。
・アサヒビール株式会社
社員のオンオフのメリハリを大切に考える社風から、1989年よりリフレッシュ休暇を導入。連続6日以上の長期休暇を年度初めに申請することで、計画的に利用できるようにしている。
他にもボランティアや公共イベント支援等を行う社員に年間12日の休暇を認める「ナイスライフ休暇」、家族などの記念部に休暇を申請できる「メモリアル休暇」などさまざまな休暇制度があることから、リフレッシュ休暇も取得しやすい雰囲気がある。結果、6~7割の社員がリフレッシュ休暇を利用。
・太平洋工業株式会社
30歳・35歳で連続2日、40歳・45歳・50歳・55歳で連続3日、自分の年次有給休暇を使用して休むことができるリフレッシュ休暇を導入している。50歳には別途5日間の特別休暇が付与され、特別休暇とリフレッシュ休暇、そして土日を合わせれば最大12日間の連続した休暇を摂ることが可能。これらの休暇を利用し旅行すれば、会社から補助金が支給される「リフレッシュ旅行制度」もある。
・ウシオ電機株式会社
勤続10年目から5年ごとに取得できるリフレッシュ休暇を運用している。勤続15年目であれば8日間(リフレッシュ休暇5日+年次有給休暇3日)を取得できる。さらに勤続25年目を迎えた社員には10日のリフレッシュ休暇に加え、一律50万円の「シルバーボーナス」が支給されあるため、より内容の濃い休暇を過ごせる。リフレッシュ休暇の対象者には通知を徹底しているため、利用率は毎年9割以上と高い。
・旭化成株式会社
勤続15年で5日間、25年で表彰状とともに10日間の特別休暇を付与するリフレッシュ休暇制度を運用している。いずれも連続した休暇を取得することが条件。25年目には、さらに祝い金として26万円が支給される。
[最終更新日]2024/10/08
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