住宅手当とは
住宅費の負担を軽減するために支給される手当のこと。福利厚生の一種で、「住居手当」「家賃補助」とする企業もある。住宅手当制度を設ける理由には、おおむね以下の3つがある。
持ち家推進のため
社員の持ち家購入を後押しするための住宅手当。持ち家のある人に一定金額を支給する企業もあれば、上限を決めたうえで住宅ローンの返済分を補助する企業もある。
賃貸物件に住む人の家賃補助のため
実家が遠い、新婚の2人暮らし、単身赴任中など、賃貸物件に住んでいる人の家賃を補助する住宅手当。一定額を支給する企業もあれば、上限を決めたうえで家賃の何割かを補助する企業もある。
寮や社宅に入れない従業員の補助のため
寮や社宅を保有している企業が、希望しているにもかかわらず何らかの事情で寮や社宅に入れない従業員のために支給する住宅手当。アンバランスを是正する意味合いがある。寮や社宅の賃料に該当する金額を補助する企業もあれば、上限を決めたうえで家賃の何割かを補助する企業もある。
住宅手当の導入企業は減少傾向
厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況」によると、住宅手当を支給している企業は全体の47.2%。平均支給額は1万7800円だ。ほぼ半数の企業が導入している結果となったが、今後は導入企業が減少するだろうと予測されている。
同一労働同一賃金の原則を実現しようとすれば、全ての社員や非正規雇用の人材に行き渡るわけではない住宅手当の存在は持続させるのが難しい。制度の廃止や見直しが、今後進んでいくとみられる。
【参考】https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/20/dl/gaiyou02.pdf
[最終更新日]2023/03/30
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