忌引休暇

【読み】きびききゅうか

忌引休暇とは

忌引休暇とは慶弔休暇の1つで、身内の逝去に伴って取得できる休暇のこと。労働基準法が義務づけていない法定外休暇なので、休暇の有無や日数、範囲については各企業が任意に設定する。

一般的に、親や子、配偶者など最も近い縁者が亡くなったときには5~7日間、兄妹や祖父母の場合は3日、それ以外の親族は1日のみなどと、血縁に準じて忌引日数を決める場合が多い。

ペット忌引休暇

ペット忌引休暇とは、ペットが亡くなったときに取得できる休暇のこと。近年ではペットも家族の一員であるという認識が一般的となっており、ペット忌引休暇を導入する企業が現れてきた。ペット忌引休暇が取得できれば、仕事に精神的な影響を持ち込む心配がなくなるほか、ペットを荼毘に付すための手続き等もできる。一人暮らしでペットの亡骸を誰かに託すことができない場合は特に重要となる休暇だ。

なお、ペットが病気で通院を必要としたり、危篤に陥ってそばを離れられなかったりしたときに取得できる「ペット休暇」を設けている企業もある。

ペット忌引休暇の導入事例

日本ヒルズ・コルゲート株式会社
2005年より「ペット忌引き休暇」を導入し、従業員が飼っているペットが亡くなった場合に休暇が1日与えられる。規則や様式は人間の場合の慶弔規定を参考に作成しており、弔事届を出して休暇を取得する。届出は休暇取得後も可能。希望に応じて社長から弔電が出される。

参考:家族にペットがいる社員のために

三菱地所ビルマネジメント株式会社
従業員の親族等の死亡時に加え、飼育しているペットの死亡時にも忌引休暇を1日取得することができる。対象となるペットは犬と猫に限る。

参考:休暇制度の充実で 働き続けやすい企業づくり


[最終更新日]2023/03/30

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