計画年休とは
計画年休とは、年次有給休暇の付与日数のうち5日を除いた残りの日数について、休暇取得日を計画的に割り振れる制度のこと。ただし、労使協定を結んだ上での運用となる。
年次有給休暇の取得にためらいを感じる労働者は多い。この計画年休を導入すれば、休暇を取得する日があらかじめ決まっているため、労働者は有休を消化しやすくなる。5日間の付与日数が除かれるのは、労働者が病気その他の個人的事由による有休を取得できるようにするため。
前年度に消化されず、次年度に繰り越された有休日数がある場合は、繰り越された有休の日数を含めて5日を超える部分を計画年休の対象にすることができる。
付与方式は企業が任意に決められる。全従業員に対して同一の日に付与する「一斉付与方式」、班やグループ別に交代で付与する「交代制付与方式」、個人別に付与する「個人別付与方式」がある。
計画年休のメリット・デメリット
計画年休のメリットは、従業員にとっては有休が消化しやすくなることにあり、会社にとっては半強制的に有休を取得させることで義務を履行できる点にある。また、閑散期に有給休暇を取得させることが可能になるなど、会社が従業員の有休をコントロールしやすくなる。
計画年休のデメリットは、従業員が有休を取得するときの自由度が減少してしまう点にある。会社側からすれば、労使協定を締結する時間的コストがかかるのがデメリットといえる。
[最終更新日]2024/07/25
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