限定勤務地制度とは
限定勤務地制度とは、転勤の必要が生じないよう、一定の地域内の事業所だけに勤務することを前提に正社員としての雇用契約を結ぶ制度のこと。地域の範囲はさまざまで、一事業所に固定されることもあれば、転居の必要がない範囲での転勤を伴う場合もある。
近年、労働者の価値観が多様化し、がむしゃらに出世を求めるよりも家庭生活を安定させたいと願う労働者が増えてきた。また女性の社会進出が進み、夫婦共働き世帯が増えた結果、配偶者の転勤でもう一方が仕事を辞めざるを得ない状況が、以前よりも問題視される傾向にある。
限定勤務地制度は従業員の価値観を守るためのものでもあり、夫婦のうち一方の都合によってもう一方の雇用主が人材を失わないようにするための措置ともいえる。
ただし限定勤務地制度を利用して採用されると、勤務地を限定しない社員とは昇格や昇給の制度が別体系になる場合が多い。また、仕事や家庭生活に対する価値観は年齢とともに変わってくる可能性がある。事情によって働き方を選択できるよう、制度の選択は1年に何度か、自己申請で変更可能とする会社もある。
[最終更新日]2024/07/25
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