現金給与総額とは
現金給与総額とは、使用者が労働者に現金で支払った、所得税や社会保険料を差し引く前の給与総額のこと。賃金、給与、手当、賞与など、名称は問わない。ただし退職金は含まれない。
厚生労働省の扱いにおいて現金給与総額は、「決まって支給する給与」と「特別に支払われた給与」の合計額である。決まって支給する給与は、別名を「定期給与」といい、基本給に家族手当、超過労働手当などの諸手当を含んだものをいう。またこの定期給与には、所定内給与と所定外給与が含まれる。
所定外給与とは、所定の労働時間を超える労働に対して支給される給与や、休日・深夜労働に対して支給される給与だ。時間外手当や深夜手当がこれに当たる。そして、所定内給与とは、所定外給与以外のものを指す。
特別に支払われた給与は、別名を「特別給与」といい、一時的、あるいは突発的事由に基づいて支払われる給与をいう。夏冬の賞与や期末手当、ベースアップの差額追給分などで、就業規則などにより、あらかじめ支給条件や算定方法が定められている必要がある。
厚生労働省は、毎月勤労統計調査で、賃金としてこの現金給与総額を調査している。
［最終更新日］2024/07/25
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