資格手当とは
資格手当は、業務に活用できる資格を保有する従業員、または会社が指定した資格を新たに取得した従業員に対して支払われる手当のこと。資格手当は、基本給に組み込む場合と、別で支給する場合があり、会社によって支給の仕方が異なる。
手当の対象となる資格や手当の金額は企業によって異なるが、一般的に、国家資格などの取得難易度が高い資格ほど手当の金額が上がる傾向にある。建築士、宅地建物取引士、社会保険労務士、理学療法士、管理栄養士など、資格が必要となる作業を含む職種において資格手当が支給されることが多い。資格手当の相場は5千〜5万円と幅があり、資格の種類や企業によってまちまち。
「技能手当」や「技術手当」とも呼ばれることもあるが、厳密には、保有する資格に応じて支給されるのが資格手当で、特定の技能を有する者に支払われるのが技能手当や技術手当である。
会社が指定した資格を取得した従業員に対し、「合格報奨金」を支給する会社もある。合格報奨金は、継続して支払われる資格手当とは異なり、資格取得時に一度だけ支払われる。
資格手当を導入している企業の割合
厚生労働省が発表した「資格・検定等の人員配置、昇格及び賃金への反映状況等に係る実態調査」の結果によると、「建設業」「製造業」「小売・サービス業」の3業種において、資格手当を支給している企業の割合は41.0%であった。資格や検定の取得を給与や昇給の「参考にする」、または「ある程度参考にする」と回答した企業は58.8%で、特に建設業では75.7%という高い割合を示す結果となっている。
参考:資格・検定等の人員配置、昇格及び賃金への反映状況等に係る実態調査
[最終更新日]2023/03/30
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