年末年始手当とは
年末年始手当は、多くの人が仕事を休む年末年始の期間に仕事をしたことに対して支給される手当のこと。ただし近年では縮小や削減の傾向にある。流通・小売業などのサービス業を初めとする多くの企業が、年末年始も普段と変わらないサービスを提供するケースが増えてきたためだ。
また、年末年始手当は正社員に支給されても、パートやアルバイトには支給されないようになっている会社が多い。このため同一労働・同一賃金における課題をはらんでおり、実際に裁判も起きている。
日本郵便(大阪)事件では、12月29日から1月3日に勤務した正社員に対し年末年始手当が支給され、契約社員に対しては支給されていなかった。これを最高裁は不合理であると判決を下した。正社員がその期間中、実際に勤務したことに対して支給されており、従事した業務内容や難易度に関わらず一律支給であることから、雇用形態の違いのみで待遇差が生じたと判断されたのだ。
年末年始手当を設ける際には、正規雇用と非正規雇用の間に不合理な待遇の相違がないかについて気をつけたい。
[最終更新日]2023/03/30
以下のフォームにご入力いただくと、ダウンロード用URLを記載したメールをお送りします。また、会社のビジョンを実現するための具体的実践例と成功のコツが満載の「山元浩二のメールマガジン」を月2回お届けします!