キャリア・パスとは
キャリア・パスとは、企業内で「いつまでに」「どの階層まで」「どのような経験やスキルを身につけて」昇進するかを示す道筋のこと。配置移動のルートと、異動の際の基準や条件が明示される。要するに出世ルートのことで、キャリア・パターンともいう。
企業にキャリア・パス制度が設けられていれば、どのようなステップで昇格がかなうかが把握できるため、従業員のモチベーション維持につながる。ただしキャリア・パスから一度外れてしまうと、従業員は「昇進の道が断たれてしまった」と感じ、やる気を失ってしまう恐れもある。
なお、キャリア・パス制度が新卒入社の社員を想定して作られていると、中途社員にとっては昇進のイメージがつかみにくい。転職が当たり前となっている現代においては、中途社員もモチベーションを保てるキャリア・パスを定めることが重要だ。
キャリア・パスと似た言葉に、キャリア・プランがある。キャリア・プランは、個々の従業員が自分の将来像として思い描くキャリアのために、必要な知識やスキルを明確にするもの。また、キャリア・デザインという言葉もあるが、キャリア・デザインはキャリア・プランを具体的な将来設計に落とし込むことである。
なお、キャリア・ビジョンという言葉もある。キャリア・ビジョンは、その人自身の「将来、こんなキャリアを積みたい」という理想像だ。社会人はキャリア・ビジョンを元にキャリア・プランを描き、キャリア・デザインに落とし込むこととなる。
関連用語:
キャリア・ビジョン
[最終更新日]2024/07/16
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