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2018-10-162018/10/16

モラハラは同僚間でも起こりうる、モラハラにあたる6つの行動


セクハラを始めとして、パワハラやマタハラ、モラハラ、とさまざまなハラスメントを耳にする機会が増えてきたと感じませんか?パワハラやマタハラ、セクハラと違い、被害にあっている本人すら気づきにくいのがモラハラです。モラハラを受けて「腹が立った」と怒れる人ならいいのですが、「本当に私が悪いのかも」と思い込み、精神的に追い込まれてしまう危険があります。同僚間でも起こりうるモラハラについて、その意味と行動例をお伝えします。

モラハラとは?

モラハラとは、「モラル・ハラスメント」の略称です。「モラル」とは、倫理や道徳のことであり、モラルに反した行動によって嫌がらせをすることを、モラハラといいます。簡単に言えば、「いじめ」のようなものです。

職場には、モラハラのほかにもさまざまなハラスメントが発生する恐れがあります。良く知られているセクハラは性的な言動や行動による嫌がらせを指し、マタハラは妊娠・出産に関する言動による嫌がらせを言います。また、パワハラは、上司から部下への適切ではない圧力行動を指しています。

モラハラとパワハラの違い

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モラハラを「いじめ」と捉えれば、「それってパワハラとはどう違うの?」と疑問に思う人もいるでしょう。パワハラとの違いを挙げることによって、モラハラの特徴が浮き彫りになってきます。パワハラとモラハラの違いについて説明しましょう。

パワハラは上下関係があるが、モラハラはそうとは限らない

パワハラは、本来あるべきはずの適切な上下関係が歪むことによって現れる問題行動です。加害者は、被害者よりも仕事上優位な立場にあることを利用して、さまざまな嫌がらせを行います。

一方、モラハラはもともと上下関係のある所に発生するとは限りません。同僚間でも起こりえますし、部下から上司へのモラハラもあり得るのです。

パワハラは主に職場で発生し、モラハラは家庭などでも発生する

パワハラは上下関係がないと発生しないので、主に職場で行われます。一方、モラハラは夫婦間、家族間、ご近所、趣味の仲間など、どんなところでも起こりえます。

パワハラは身体的な攻撃も含むが、モラハラは主に精神を攻撃する

パワハラは、言葉の暴力も、肉体への暴力も含まれます。上司が部下の胸ぐらをつかんで脅すなどというのは、身体的なパワハラの一部です。一方で、モラハラの攻撃は主に精神的なものです。だからこそなかなか可視化することなく、厄介といえるでしょう。

モラハラは自分自身が悪いと思わされることもある

モラハラの場合、言葉巧みに責められることによって「こんなことを言われるのは、自分が悪いからだ」と思い込まされてしまうこともあり得ます。相手から責められるとともに、自分自身を責めさいなむことで精神的に病んでしまうことも多いのです。被害者が被害を受けていると気づかないケースがあるのも、モラハラの厄介なところといえます。

モラハラにあたる6つの行動

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では、いったいどんな行動がモラハラに当たるのでしょうか。具体的に見てみましょう。

無視する

職場においては、コミュニケーションをとらない、ランチに行くとき一人だけ仲間外れにする、重要な文書を回さない、飲み会の案内を一人だけ送らないなど、無視をする行動がモラハラに当たります。学校での「いじめ」で、「ハブられる」ような感覚です。

否定する

「その服はダサい」「化粧のやり方、間違えてるよ」「考え方がおかしい」など、何かにつけて人の外見や言動を否定するのもまた、モラハラの一種です。否定されたほうは、初めはアドバイスとして受け止めるかもしれません。しかしだんだん辛くなってくるでしょう。

束縛する

職場というよりも、恋人間や夫婦間に多いのが、やたら束縛するモラハラです。飲み会に行くことを許してくれない彼氏、トイレに行くにもLINEで連絡しろと要求する彼女など、度を超した束縛は、モラハラとみなされます。

厳しい言葉と態度で精神的にダメージを負わせる

無視したり否定したりといった間接的なやり方ではなく、「バカ」や「それだからダメなんだよ」などと、ストレートに厳しい言葉を吐いたり、悪意を込めてからかうような態度をとったりするのも、もちろんモラハラです。激しい言葉により、被害者はどんどん精神的にダメージを負っていきます。

能力に見合わない仕事をさせる

職場ではとくに、能力に見合わない仕事をさせるのも、モラハラの一種といえるでしょう。明らかに経験不足なのに難しい仕事を押し付けたり、知識もスキルもたっぷりあるのに新人のように扱い、簡単な仕事しかさせなかったりするのは、明らかにモラハラです。

プライベートに侵入してくる

職場での付き合いを越えて、プライベートにムリヤリ侵入してくるのもまた、モラハラといえます。SNSで友達になるようしつこく迫ったり、私用メールをたびたび送り付けたりして相手を困らせます。この場合、相手側にも「仲良くしたい」という意思があればモラハラは成立しません。あくまで、相手側が迷惑しているかどうかが判断の分かれ目になります。

企業がモラハラを防止するルールや策を作ることも必要

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モラハラは、あくまで本人同士の問題であると思われてしまいがちです。被害者も、「いじめを受けていることで上司に相談するなんて…」と迷ってしまう傾向にあります。しかし、放置していては被害者が精神的に参り、退職に追い込まれるのも時間の問題でしょう。

貴重な人材をモラハラで失わないためには、企業側がモラハラを防止するルールや策を作ることが必要になってきます。「モラハラを決して許すことはない」と、企業としての姿勢を社員に広く宣言しましょう。そして相談窓口を設ける、上司と部下との面談を頻繁に設けるなど、相談しやすい雰囲気を作るのが重要です。

また、定期的な部署替え、席替えもモラハラ対策になりえます。人材配置をこまめに換えることで、よどみがちな空気を入れ替えましょう。

おわりに

モラハラは、経営者の気づかないところで発生しています。職場の表面だけを見て「うちの会社は結束が強いし、みんな明るいし、安心だ」と思ってしまうのは、少し早合点です。問題がないと思われるところにこそ、悪質ないじめが潜んでいることもありますから、用心しましょう。


[最終更新日]2018/10/16

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