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2017-10-212017/10/31

生産性向上に効果アリ!スタンディングワークのメリットとデメリット


近い将来、パソコンを使う仕事は「立ち仕事」と言われるようになるかもしれません。今、スタンディングワークが生産性向上や健康面での向上に効果があるとされ、注目を浴びています。スタンディングワークのメリットとデメリットについて解説します。

スタンディングワークとは?

スタンディングワークとは、デスクワークを行うときに、座るのではなく立って仕事をすることです。スタンディングワークを導入している企業では、上下昇降式の机を使い、経っても座っても快適な姿勢でパソコンを操れるようにしています。

「ある社員は座って仕事をしていて、その隣では立って仕事をしているということ?そんな不思議な光景、見たことない!」という人も多いでしょう。しかし、導入企業はグーグルやフェイスブックなどアメリカの大企業にとどまらず、日本でも楽天が導入したことで、注目を浴びています。

スタンディングワークを行えば、生産性向上が見込めるほか、健康面でもメリットがあるといわれています。とくに最近では、「座る時間が長い人ほど死亡リスクが高くなる」という衝撃的な研究結果がアメリカで発表され、デスクワークの危険性が示唆されるようになりました。

一方、長時間の立ちっぱなしはかえって健康に良くないといううわさもあります。スタンディングワークのメリットとデメリットをまとめました。

スタンディングワークのメリット

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集中して仕事ができる

長時間立ちっぱなしでいれば、もちろん疲れます。疲れているなか、わざわざその姿勢のままSNSを覗いたり、動物のほっこり動画を見たりしようと思う人はいないでしょう。

「この仕事がひと段落したら休憩室に行って、ゆったり座ってプライベートな時間を過ごそう」と思えば、仕事は自然とはかどります。仕事中は立つ、休憩中は座るというメリハリのついた動作を体に覚えさせることで、立っている間は集中して仕事ができるのです。

姿勢が良くなる

座って仕事をしていると、どうしても猫背になりがちです。気がつけば、おなかの筋肉で上半身を支えることを忘れてしまうことすらあります。パソコンに前かがみになり、腕の筋肉で上半身を支えるようにして仕事をしていませんか。

スタンディングワークを行えば、過度な猫背は解消されますし、腕で上半身を支えるような無理な姿勢になることもありません。姿勢がよくなり、健康面でもスタイル面でもメリットが期待できます。

肩こり・腰痛が解消される

肩こりや腰痛は、デスクワークの宿命と完治をあきらめている人もいることでしょう。しかし、肩こりの原因の多くは、座っているときの姿勢にあるといわれています。また、立っているときよりも座っているときのほうが、腰への負担は重くなります。

スタンディングワークを行えば、一日のうちで座っている時間が減ります。よって、座っているときの姿勢のクセによって肩こりや腰痛を引き起こす可能性が低くなります。

血流が良くなる

長時間の座り姿勢は、内臓を圧迫し血行不良を引き起こします。頭痛、肩こり、気分の悪さなどは、血行不良からきていることも多いのです。立ち姿勢のままであれば、内臓を圧迫することはありません。あわせて何分かに一度かかとを上げ下げするなど、血流を促す運動を行えばより効果が高まります。

フットワークが軽くなる

「あ~、あの資料取りに行かなきゃ。でも、立ち上がるの面倒だな…」などと思ったことはありませんか。そのままやるべきことを後回しにしてダラダラ過ごしてしまえば、時間はあっという間に過ぎていきます。スタンディングワークなら、すでにもう、立っています。移動するのが楽なので、フットワークが軽くなり、作業効率がアップします。

足が鍛えられる

スタンディングワークを行っていると、長時間の立ち姿勢に慣れてきて、自然と足が鍛えられます。スタンディングワークを始めてから通勤電車が苦にならなくなった、休日に人気店の行列に並ぶのが平気になったという報告もあるほどです。よりアクティブな人生のために、スタンディングワークは有効です。

スタンディングワークのデメリット

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長時間座っているのがしんどくなる

スタンディングワークに慣れてくると、今度は長時間座っているのがしんどくなってきます。腰や肩への負担、内臓の圧迫などを以前より重く感じるようになるためです。会議に出ることや、2時間ものの映画を観ることさえ辛いかもしれません。

足が疲れる

スタンディングワークを始めてしばらくは、足がかなり疲れることでしょう。徐々に慣れていきますが、慣れないうちは立ちっぱなしの時間を短くして、だんだん長くしていくのがいいかもしれません。

正しい姿勢で立たないとむしろ腰や肩に悪い

長時間スタンディングワークをしていると、たいていの人はどちらかの側に体重を預けるようになってきます。このように自分が楽な姿勢を保とうとすることで、かえって腰に負担がかかる場合があります。

また、スタンディングワークのためには、かなり高い位置に天板が置かれたデスクを用意しなければなりません。でなければ、目線が下に落ちてしまい、座り仕事のときよりもずっと首や肩に負担がかかってしまいます。

スタンディングワークを取り入れるなら、今のデスクのままではかえって身体に悪いということです。肘の角度が90度になるところにキーボードが置かれ、自分の視線の高さにモニターが来るように、仕事環境を整えなければなりません。

スタンディングワークは生産性向上につながる

スタンディングワークのメリットとデメリットを考えると、「つまり座り仕事でも立ち仕事でも、疲れてきたら休憩を挟めばいいのでは?」という結論に落ち着きます。そう、本来長時間同じ姿勢でPCに向かっているということ自体が身体を壊し、集中力を散漫にさせる元凶なのだといえるでしょう。

でも、私たちは座って仕事をしていると、身体と脳の疲れに無自覚になりがちです。そこであえて立って仕事をすることで、身体と脳に「そろそろ疲れてきたよ」というサインを早いうちに送ることができます。人はそんなに長時間同じ姿勢で働くものではない、それを知らせてくれるのが、スタンディングワークなのです。

「疲れたら休憩」を繰り返していれば、集中力の回復が早くなり、仕事にメリハリが生まれることで生鮮性が高まります。スタンディングワークは、仕事がはかどって健康にもなれる、一石二鳥の働き方です。

おわりに

スタンディングワークは、今まで座り仕事ゆえの持病とあきらめてきた頭痛や肩こり、運動不足を解消する可能性を秘めています。突然すべての時間をスタンディングワークとすると、足に疲れが出たり腰を痛めたりしてかえって生産性が低くなりがちですから、初めは一日1時間程度から慣らしていきましょう。


[最終更新日]2017/10/31

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