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「パワーナップ」という言葉をご存じでしょうか。のちの仕事効率を上げるために行う、短時間の昼寝のことです。
昼寝をすることで仕事がはかどるのであれば、ぜひ仮眠を取り入れたいですよね。パワーナップの効果について解説します。
眠気を抱えたままでは仕事効率が落ちる
誰でも、「お昼ご飯を食べた後は眠くなる」という経験をしたことがあるはずです。とくにしっかりご飯を食べ、お腹が重くなればなるほどまぶたも重くなる、という実感があるのではないでしょうか。
昼食後の眠気を抱えたままでは、仕事効率が落ちてしまいます。とくにデスクワークの多い現代人のこと、パソコンに向かってメールを読んでいたはずが、一瞬眠ってしまった……などということになりかねません。
もっとスッキリした頭で臨めば、バンバン仕事が片付くはずですよね。
20分の昼寝で仕事効率を高める「パワーナップ」の効果
昼食後に試してみてほしいのが、15分から20分程度の仮眠をとる「パワーナップ」です。
「パワーナップ」はコーネル大学の社会心理学者であるジェームス・マース社会学博士が提唱した睡眠法で、欧米では実際に取り入れている企業がいくつかあります。なお、アメリカ海兵隊は、パトロール前の「パワーナップ」を義務付けられているほどです。
スペインには昼食後に2時間から3時間もの休憩時間をとる「昼寝」「昼休憩」を意味する「シエスタ」という習慣もあります。このことからもわかるように、どうやら昼寝は世界的に有効とされているリフレッシュ法のようです。
日本で導入する企業もチラホラ見られるようになってきた「パワーナップ」の効果は、以下の通りです。
午後からの仕事が捗る
やらなければならないことばかりで、とても昼寝なんてしていられないという人にこそ、「パワーナップ」は効果があります。午後のあいだ、ずっと眠い時間が続くよりも、20分だけ休憩することで集中力が高まることのほうが大事だと思いませんか。
「業務中の昼寝はちょっと……」という人がいるかもしれません。しかし、「パワーナップ」に必要な時間は20分程度ですから、昼休みに取り入れることも可能です。
脳をリフレッシュできる
眠った後には頭がスッキリするというのは、誰でも経験があるでしょう。午前中、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と仕事でパニックになっていた頭をいったん休めることで、脳をリフレッシュできます。
ストレス軽減
仕事が忙しすぎて、いつも戦闘態勢の身体になっていませんか。リラックスした状態を挟まなければ、身体が疲れてしまいます。
「パワーナップ」を挟むことで、脳と筋肉を緩め、ストレス軽減になるのです。
「パワーナップ」のやり方
「パワーナップ」のやり方は、至って簡単です。昼食後にデスクへ戻り、机に上半身を預けて居眠りの体勢をとるだけ。本当は横になったほうが効果が高いとされていますが、デスクで行っても十分な効果が期待できます。
ぐっすり眠ってしまいそうになりますが、20分程度でストップしてください。30分以上の昼寝は、脳が熟睡モードに入ってしまい、目覚めたときにボーッとするため、逆効果です。あらかじめタイマーをかけておきましょう。
また、苦手でなければ昼食後にコーヒーを一杯飲んでおくと、より効果的です。カフェインをとったら眠れないのではと思いがちですが、実は、カフェインの覚醒効果が現れるのは摂取してから30分前後。「パワーナップ」の後、スッキリと目覚めるためには、コーヒーが最適です。
コーヒーをとっても寝覚めが悪く、「20分の睡眠なんて、短すぎて逆につらい」という人は、「パワーナップ」から目覚めた後、意識的に太陽光を浴びてみましょう。「朝だ!」と脳が認識してくれます。
また、毎日の「パワーナップ」で習慣づけを行えば、自然に20分前後のタイミングで起きられるようになってくることでしょう。
おわりに
昼寝が仕事のためになるなんて、幸せな話ですよね。
同じ部署内にも、「お昼の後は眠くて辛い」とぼやいている人がいるのではないでしょうか。そういった人を上手に巻き込んで、複数人で「パワーナップ」生活を始めてみませんか。効果があることがわかれば、会社の制度として導入されるかもしれません。
午後もスッキリした頭で、午前中と変わらない成果を上げましょう!
[最終更新日]2017/07/14
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