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2018-03-292024/09/02

怒りをコントロールするアンガーマネジメント、学ぶことで得られるメリットと身につける方法を解説


たくさんの人に囲まれて仕事をしていると、ついついイラッとしてしまうことがあります。そのイライラを、すぐに他人にぶつけてしまっていませんか。怒りをコントロールするアンガーマネジメントを身につければ、人間関係が良好になり、仕事もうまくいくようになりますよ。アンガーマネジメントを学ぶことで得られるメリットと、身につける方法を解説します。

怒りがもたらす悪影響

誰かに怒られたら、あなたはどう思いますか。理由はどうあれ、ムッとしたり、シュンとなったり、とにかくプラスの感情を覚えることはありませんよね。怒りは、人間関係に大なり小なり悪影響を及ぼします。

怒りがもたらす悪影響は、人間関係にとどまりません。怒りは、怒った本人の身体と精神にもダメージを与えます。急な激昂は血圧を上げ、脳血管障害や心臓発作をもたらす危険性がありますし、後を引く怒りはネガティブな感情を引きずり、精神疾患にまで発展する恐れがあるのです。

このように、やみくもに怒ってもトクすることは何もありません。かといって、怒りを発生させないというのは無理なので、イラッと来たときに、どうコントロールするかが大事になってきます。

アンガーマネジメントとは?

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怒りをコントロールすることを、アンガーマネジメントといいます。怒りをなくすのではなく、自分の怒りをよく見つめてコントロールするという点がポイントです。怒るべきときは怒り、怒る必要のないときには怒らないようにする、有効な怒り方を学びます。

怒りはときに後悔を伴います。「あの時、あんなふうに言わなくても良かった」「ついかっとなって、いらないことまで怒ってしまった」という後悔をしなくて済むため、アンガーマネジメントが必要なのです。

アンガーマネジメントを学ぶことで得られるメリット

人間関係が良好になる

怒りをコントロールすることができれば、いうまでもなく人間関係が良好になります。いつも怒りをあらわにしている人には、近づきたくないですよね。もし怒りを抑え、柔らかな雰囲気をまとうことができれば、人が自然と集まってきます。

怒りに隠れた本当の気持ちに気づける

実は、怒りは二次感情であると言われています。怒りの奥底には、違う感情が隠れているのです。一時感情は、不安や悲しさ、痛さ、辛さ、虚しさなどです。怒りだけをあらわにしたら、一時感情を満たすことはできません。怒りに隠れた本当の気持ちに気づければ、自分はどうしたいのか、相手にどうしてほしいのかがはっきりします。

身体と心がダメージを負わない

怒りをコントロールできれば、心穏やかに過ごせますし、身体にも負担がかかりません。トータルな健康に役立ちます。

怒りをモチベーションへつなげられる

「なぜか、怒ると仕事がはかどる」と、怒りの効果を実感している人もいることでしょう。怒りは、実はモチベーションの向上につながります。ただし、自分のモチベーションを上げて、周囲のやる気を下げてしまうような怒り方は、チーム全体で見ればよくありません。

正しい怒りは、自分と周囲のモチベーションをアップしてくれる大事な要素です。だからこそ、怒りをなくすのではなく、コントロールすることが必要なのです。

コミュニケーションが円滑になったり、パワハラが防止されたりと、組織において必要不可欠なスキルといえるため、多くの企業ではアンガーマネジメント研修が実施されるようになりました。

アンガーマネジメントを身につける方法

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イラッと来たら何も言わず6秒待つ

怒りの感情はアドレナリンを活性化させ、このアドレナリンがコントロールできない激情を作りだします。アドレナリンは怒りを感じてから最初の6秒でより強く出るといわれているため、初めの6秒をじっとやり過ごせば、「ついカッとなって」適切ではない行動に出る失敗がなくなります。

イラッと来たら、何も言わず6秒待ちましょう。頭の中で数を数える、自販機で飲み物を買う、水を飲むなどして、いったん自分の感情を鎮めることが大事です。

相手にしてほしいことを明確にする

6秒待てば、その間に自分の第一感情が明確になってくることでしょう。「相手に遅刻されたから、打ち合わせに遅れることが不安で怒ってしまったのだ」「虚偽の報告をされていたことが辛く悲しいのだ」と、心の奥にある本当の気持ちを捉えます。

自分の本当の気持ちがわかれば、相手にしてほしいことが明確になります。「不安になってしまうから、遅れるときは一本電話を入れてください」「今、辛く悲しい気持ちでいっぱいだ。どうして本当のことを言ってくれなかったのか」といった言葉が自然に出てくるでしょう。

すると相手は、自分がどんな感情を与えてしまい、何をするべきなのかをきちんと理解できます。素直な謝罪の言葉を引き出せるでしょう。「何をやってるんだ!」と怒られるのとは、大違いです。

自分と周囲の「べき」の範囲を知る

ときには、価値観の違いから衝突してしまうこともあるでしょう。相手の行動が自分の「こうあるべき」から離れてしまうと、怒りが生じます。しかし、価値観は人それぞれです。自分の価値観を守りながらも、許容範囲を広げていかなければ、日々の怒りが収まることはないでしょう。

人間関係を、ひいては仕事を円滑に進めるためには、相手が自分の価値観と少し違った行動をしても、仕事に支障がないのであれば良しとしなければなりません。日々コミュニケーションを図る中で、さまざまな価値観に触れ、学ぶのが重要です。

怒りで失敗しないように、怒りをコントロールする技術を身につけよう

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怒りをじっと我慢することが、アンガーマネジメントではありません。怒りの正体を見つめ、自分と周囲にとってその感情がプラスに働くようにコントロールすることが大事です。怒りで失敗し、後悔することのないよう、アンガーマネジメントを身につけましょう。

おわりに

アンガーマネジメントを意識していてもうまくいかず、カッとなった瞬間に怒ってしまうことがあるかもしれません。そんなときには、すぐに相手に謝りましょう。そして、自分が本当に感じたこと、してほしいことを伝えるのが重要です。速やかな対処ができれば、人間関係は損なわれずに済みます。


[最終更新日]2024/09/02

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