企業が掲げるスローガンとは?意味・役割、作る際のポイント、3個の事例を紹介

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本記事では、読者様の以下のような疑問にお答えします。
- 企業スローガンってなに?
- スローガンを作るとどんな効果があるの?
- 他の企業がどんなスローガンを作っているのか知りたい!
さて、皆さんは企業スローガンというものをご存じでしょうか? 「社是」のような題目で作られることも多い企業スローガンですが、なんとなく意味は分かっていても実のところどのような意味を持っているのか知らない方も多いのではないでしょうか。
また、いざ企業スローガンを作ろうとしてもどのような点に気を付ければいいのか分からなければ効果的なスローガンを作ることは出来ません。他の企業がどのようなものを作っているのかも参考にしなければ、スローガンを作ることは難しいでしょう。
本記事では、そういった企業スローガンに関する事項について解説します。まず簡単に本記事の概要を述べると、以下の2点がポイントになります。
- 企業スローガンはプロモーションへ非常に有用
- スローガンを作るときは闇雲に作らずに必ずポイントを抑える
それでは、さっそく企業スローガンについてご説明していきます。
目次
企業スローガンとは?
企業スローガンとは、企業の持つ「経営理念」「ビジョン」「ミッション」などを端的に一言で表し、従業員に浸透させるための印象的なフレーズを指します。
政治の世界などでは、スローガンはその政党や団体が有権者に訴えかけるフレーズとされています。それと同様に、企業スローガンは従業員や消費者へその企業が持つ理念を訴えかけるためのフレーズとなり、イメージ戦略的に非常に重要な役割を果たします。
時に企業スローガンは対外的なキャッチコピーともなり得るため、企業のイメージが伝わるようなスローガンを作ることが望ましいでしょう。
企業スローガンの役割
企業スローガンは、先述したように消費者や従業員へとその企業が持つ理念やビジョンを訴えかけるためのものです。
企業の持つロゴが視覚的に訴えかけるものだとすれば、スローガンは言語的に訴えかけるもの。スローガンがあるだけで、社名やブランド名のみを提示するよりも受け手の興味をより引きやすくなるなど、プロモーション的な効果が見込まれると言われています。
よりインパクトのあるスローガンを作れば作るほど、受け手に企業のイメージを強く印象付けることが出来るようになるのです。
企業スローガンを作る際のポイント
企業スローガンを作る際に気を付けるべきポイントは、主に3つが挙げられます。
自社の伝えたいものを明確にする
何を伝えたいかをまず明確にしておかなければ、企業スローガンそのものも明確にならずぼやけた印象を相手に与えてしまいます。スローガンを作ると決めた際には、最初に自社について深く分析し、どのようなイメージ・事項を相手に伝えたいか整理しておきましょう。
ターゲットを定める
「老若男女・国籍問わないスローガンを作る」、と言うだけでしたら簡単ですが、実際幅広いターゲットに刺さるスローガンを作るのは非常に困難なもの。プロのコピーライターの世界であっても、まずターゲットを絞ってそこに注力するというのが常識中の常識です。
分かりやすく、未来志向で
どんなに高尚なスローガンであったとしても、ぱっと一目で理解できなければスローガンの意味がありません。また、鬱屈としたスローガンでは受け手に悪い印象を与えてしまいます。必ずスローガンは「分かりやすく、かつ未来志向」を徹底しましょう。
企業スローガンの事例
最後に、筆者が選出した優れた企業スローガン3つをご紹介します。
トヨタ自動車「THE WORLD IS ONE」
直訳すると「世界はひとつ」となるこのスローガンには、「世界は全て道でつながっている」という意味と「トヨタ自動車が世界一を目指す」という意味がダブルミーニングされています。シンプルな単語のみで構成され端的かつ印象に残る、非常に優れたスローガンです。
資生堂「一瞬も 一生も 美しく」
「一瞬」「一生」で韻を踏みながら構成されているこのスローガンは、日本語として美麗な各節5音構成となっており、思わず口ずさみたくなってしまうほど。化粧を通して女性の生涯を彩る、資生堂ならではのスローガンと言えるでしょう。
タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE」
英語のことわざ「No pain, no gain(痛み失くして利益なし)」をもじって作られたこのスローガンは、タワーレコードが提供する音楽媒体と消費者との結びつきを簡潔かつ印象的に表した、まさに一級品と言うべきスローガンでしょう。
おわりに
本記事では、企業スローガンの概要や効果、作成の際のポイント、作例などをご紹介しました。ご覧頂いたように、優れた企業スローガンは受け手を感動させ、その企業に対するイメージをぐんと向上させます。ぜひ皆さんも、企業スローガンの作成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。









