人事制度つくりの「プロジェクトメンバーを決める」:人事評価制度つくり推進の下地2

人事制度つくりの「プロジェクトメンバーを決める」:人事評価制度つくり推進の下地2

前回
 『人事制度の内容』
 『人事制度の設計スケジュールの立て方』
 『人事制度設計の前に経営計画、方針が必要』
 『人事制度の目的』
についてお話しました。どうですか?上記の事項が明確になりましたか?

 

ここまで明確になれば人事制度創りをスタートさせて良いのか!?いやいやまだなんです。人事制度によるプラスの効果をできるだけ早く出すためには事前にやっておいて欲しいことがあります。

 

それは人事制度創りの『プロジェクトメンバーを決める』ことです。要は社内で誰が中心になって人事制度創りを進めるのかを明確にします。

 

プロジェクトメンバーは通常、社長、各部門長(取締役あるいは部長、課長の場合もあります)で構成します。経営者と各部門のトップです。

 

これに該当する人が2~5名の会社は全員がプロジェクトメンバーとして毎回の推進会議に入っていただきながらプロジェクトを進めていくことになります。また、該当する人が5名超という場合は毎回会議に参加する中心メンバーとまとめや報告の会議、または自分の部門が関わる会議のみに参加する部門代表メンバーとで構成するとよいでしょう。

 

基本的には社長以外の人からプロジェクトリーダーを選任します。このプロジェクトリーダーが責任を持ってプロジェクトの運営を管理、推進していきます。取締役、あるいは全社を統括する立場の方を選任するのが一般的です。1人では負担が重過ぎる場合はサブリーダーを置くのもよいでしょう。

 

まとめますとプロジェクトメンバーの役割は
 
■プロジェクトリーダー
人事制度設計プロジェクト全体の推進、管理責任者
日程の告知、調整や宿題、資料の集約等をとりまとめ、人事関連資料の作成指示、管理
 
■プロジェクトメンバー
毎回のプロジェクト会議に出席、自らの意見や自部門の意見を集約し制度へ反映させていく
 
■部門代表メンバー
毎回の会議には出席しないが、全体のスケジュールや進捗状況を把握、部門のスタッフへの情報提供
 
ということになります。

 

プロジェクトリーダーが決まったら社員全員に向けて、メンバー、設計のスケジュールを発表します。できたら、社員全員が参加する全体会議等の場で発表するのがよいでしょう。

 

この全社員への発表の方法や内容がその後の社員さんのモチベーションや成果の出方に大きく関わってくるケースがあります。ですから、まだ何もプロジェクトは進んでいる状態ではないのですが慎重かつ入念にその方法、内容を検討していく必要があります。
その社員さんへの『人事制度告知のポイント』、絶対に盛り込んで欲しい内容を次回、具体的にお話します。お楽しみに!!