株式会社 ヴィーテック
代表:代表取締役 相本直樹今回は、山口県下松市で自動車販売業を展開する株式会社ヴィーテック様のご紹介です。
同社は平均年齢30代前半と若く、活気あふれる組織で、ディーラーや同業他社の自動車販売業者が密集する激戦区にあるにも関わらず、着実に業績を伸ばされています。
中古車から新車(カーベル)の販売、自社整備工場での整備、車検等、車に関するトータルなサービスを提供されています。また、最近では、ティータイム車検を立ち上げられるなど、お客様の視点に立った新しいサービスも積極的に取り入れられています。
現在、同社では、各部門リーダーを中心として、経営計画書に基づいたアクションプラン(実行計画)の策定と人事評価制度を推進し、全社員で取り組んでいらっしゃいます。
およそ2年のお付き合いとなりますが、今回は、導入された経緯から現在の至るまでの変化や取り組み、効果について、相本社長様にお話を伺いました。
2006年11月、山元さんが講演された“人材と組織に関するセミナー”に参加し、弊社に必要なものを真剣に考えました。当時の弊社は創業8年目、店舗も2店舗体制となりスタッフも増え、お客様も売上も増加…と順調に業績が伸びている反面、社内の問題点や改善すべき点が増え、組織としてはまとまらない部分も出てきていました。私自身も、問題改善の先送りや社員教育の怠慢、評価の公平性への不満などから生じた組織の歪みが原因で退社したという苦い経験を持っており、そのことが起業のきっかけでもありました。風通しの良い会社風土、良い人材育成の実現無くしては、お客様に本当に喜んでもらえるサービスは提供出来ないと思っています。
ちょうどこの頃は“共に働くスタッフこそが会社の宝”・“良い組織作り無くしては会社の成長はない”という思いとは裏腹に、強い組織を構築する方法で悩んでいた時期でもあり、“利益を生み出す人材と組織づくり”というセミナーは探していたものに巡り会えたような気持ちにさえ思えました。そして山元さんにお力になっていただくことを決めたのです。
導入を決めてからは、経営計画発表会に向けて、マクロ環境分析、業界市場分析、社内環境分析、SWOT分析など多くの課題が与えられたおかげで、弊社の取り巻く環境や、社内のことが分かっていない自分に改めて気づくことができました。多くの課題が与えられ、それを期限に迫られながらこなす毎日でしたが、おかげで弊社を取り巻く環境や、社内のことが分かっていない自分に改めて気づけたのです。その甲斐あって経営理念、人事理念、行動理念やビジョン、事業計画書も完成。今後の的を絞った戦略も立案できました。経営計画発表会では、「スタッフ一人ひとりの役割に応じた評価基準を確立し、成果に繋げ、成長する強い組織作りを目指す」「そして、会社がいつ・どこへ・どうやって行くか道筋を示すこと」ということを発表。
会社が良い方へ向うのだということは全社員が感じてくれたと思います。その後は各部門のリーダーと山元さんとで戦略に基づいた評価基準の検討ミーティングを行い、3ヶ月かけて社員のレベルに応じたグレードごとの基準を完成させました。それまでは行動の指針となる基準がなく、会社としても曖昧な評価をしていたため、社員は自分を反省することもなく、次にも生かせない状態でした。この評価基準を運用するようになってからは、『できていること』・『できていないこと』が明確化され、社員にも『できていないこと』に取り組む姿勢が見え始めました。また、リーダーも判断する基準が明確化されたことで、事実に基づいた評価ができるようになってきました。人を評価することの重大性に改めて気づき、“人の振り見て我が振り直す”という姿勢を再認識し、リーダーとしての意識が高まってきたのです。
一方、評価基準に収まりたくない者・前向きな思考性が無い者・芯が弱い者は退職。その時点での人的な労務は混乱を招き痛手でしたが、同じ目的に向かい強い信念を持った人材のみが強い組織の原動力となり、その強い組織力あってこそ“ともに成長し豊かな未来を実現する会社”であることを改めて認識しました。
2012年度は、売上13億、販売台数800台越えが目標。実現のためにも経営目標、戦略の更なる明確化、さらに社員一人ひとりの目標や役割をはっきりさせ、組織としての推進力と人的パワーを増強していきます。
今後も人事評価制度を活用して、リーダーの育成、教育の仕組みの整備、優秀な人材確保に役立てようと思っています。
今後もよろしくお願いしますね。