さて、今回は「組織を崩壊に導くダメリーダーの見分け方」についての4回目です。
前回から評価制度を導入したことによってリーダーの使いこみが発覚した理由について説明しています。
この理由は2つ、「理念の共有」と「評価される」という点からだと考えられます。
一つめの理由「理念の共有」についてはvol.66で詳しく説明しているのでそちらをご覧ください。
さて、今回は二つめの理由「評価される」についてですが、評価を受ける部下たちが、「犯罪行為にまで手を染める上司に評価されたくない、評価者にはふさわしくない」という気持ちで事実を話してくれるのです。もし、そのままバレずに評価を続けたとしても上司と部下の良い関係づくりができるはずはありません。
通常、人事評価制度のコンサルティングでこんなところまで浮き彫りになるケースはないと思います。
しかし、どろどろとした決してきれいごとだけでは済まされない問題を抱えているのが中小企業です。今回ご紹介した使い込みはその中のほんの一例です。
そんな膿もきれいに出し切ってしまわなければ前に進めない、本当の問題解決には至らないケースが中小企業では数多く見受けられます。
私たちが徹底した理念の浸透と実践、運用面まで支援させていただいているからこそ解決できた問題だと思っています。
今日は究極の“ダメリーダー”についてでした。