次回から人事評価制度作成と運用の具体的な進め方とポイントをお伝えしていきますが、その前に私の人事評価制度に対する考え方、スタンスを少しお話ししたいと思います。
最近、中小企業向けのコンサルタントの方々が非常に増えてきました。
「顧客獲得〜」とか「売上増進〜」、「固定客〜」、「儲かる〜実践〜」等々を掲げて集客方法、固定客化の手法、儲かる仕組みづくりについて具体的にアドバイス、または実際の成功事例を報告するマーケティングコンサルタントの方々。
あるいはクチコミ系で集客のアドバイスをしたり、私の地元福岡では竹田先生のランチェスター経営を学びながら具体的に会社の仕組み、戦術づくりを実践されて成功されている方も数多くいます。
従来なら高いコンサルタント料を支払って大手コンサル会社に頼み、アドバイスを受けていたようなことが、小さな投資で同等のものを得られる、いや、わかりやすく、中小企業に合わせて指導してくれるこれらのコンサルタントの方々の方がそれ以上に得るものがあり、かつ即効性もあるのではないでしょうか。
現にこれらを学ぶことですばらしい実績を上げてこられた中小企業の社長も数多くいらっしゃいます。
本当にすばらしいことだと思います。かくいう私自身も神田昌典さんほか、実践マーケティング派の方々の著書はかなり読んでいますし、小阪裕司さんの「ワクワク系マーケティング実践会」に入会し、ランチェスター経営も6年ほど前から学び少しづつですが自社の経営に取り入れていっています。
ただ、私が心配しているのはお客さんを増やす仕組み、戦略を立案・実行する仕組みができていても、『人材育成の仕組み』が確立している中小企業は非常に少ないという点です。(あくまでも「仕組み」として確立しているところですよ)
これは、ある意味危険なことです。例えばお客様が増えてもそのお客様に応対する社員が育ってなければせっかく来ていただいたお客様を逃がすことにもつながるからです。
「うちは、人事評価制度や教育の仕組みがなくても社員教育はちゃんとできてるよ」という方もいらっしゃるでしょうが、そのまま成長しつづければ規模的に限界が来るのです。
会社の成長に人材育成や組織体制が追いついてなくて失速した企業というのも数多くあります。
私はこのメルマガや公演・セミナー活動でこのような人事評価制度の重要性を経営者のみなさまにお伝えしていきたいのです。
このメルマガを読んでいただいている経営者の方々のなかから、1人でも多く人事評価制度や教育の仕組みに関心を持っていただいて、取り組んでいただける方がいらっしゃれば非常に嬉しく思います。