働きがいのある会社づくりを実現する4個の取り組み|人事評価制度・賃金制度のノウハウ | 日本人事コラム

働きがいのある会社づくりを実現する4個の取り組み

働きがいのある会社づくりを実現する取り組み

  • 社員が生き生きと働く会社にしたい
  • 「働きがいのある会社」と感じてもらいたい

本記事は、こうした希望を叶える「働きがいのある会社づくりの取り組み」についてご紹介します。

企業が最も目指すべきなのは、「働きがいのある会社」ではないでしょうか。人材不足が叫ばれる今、入社してくれた社員をいかに辞めさせずに企業内で活かすかは、全ての会社にとって大事な課題です。

高報酬の会社とも、働きやすい会社ともちょっと違う、働きがいのある会社は、「ここで私を活かしたい」と願う社員を生み出すはずです。社員が辞めずに会社に貢献してくれる会社を実現するための取り組みについて解説します。

働きがいのある会社とは?

「働きがいがある」とは、「働く甲斐(かい)がある」という意味です。「甲斐」は、「それをするだけの値打ちがある」と定義されています。社員に、「自分が働くだけの値打ちがある」と思わせることのできる会社が、「働きがいのある会社」ということになります。

一方で、「高報酬の会社」はどうでしょうか。高報酬そのものは素晴らしいですが、常に高い報酬が約束されている会社では、人に「今以上に成長しよう」という意欲を沸かせることができません。しかも、もっと高報酬の会社があれば、簡単に転職してしまうでしょう。

また、単に「働きやすい会社」であるだけでは、社員のモチベーションを上げることは難しいでしょう。帰属意識は高まるかもしれませんが、業績は上がりにくいといえます。

このように、企業が目指すべき状態としてふさわしいのが「働きがいのある会社」なのです。「ここで働きたい」「ここなら自分を成長させてくれる」「会社に貢献したい」と社員に思わせることで、人も会社も成長していくことができます。

まとめると、「働きがいのある会社」は、社員に以下のように感じてもらえる会社です。

  • この会社で働きたい
  • この会社は自分を成長させてくれる
  • この会社に貢献したい

働きがいのある会社づくりを実現する取り組み

働きがいのある会社づくりを実現するには、経営計画と連動した人事評価制度の設計から取り組むのが近道です。社員に働きがいを持ってもらうことで、組織も発展していく「ビジョン実現型人事評価制度®」を導入することで実践できる、4つの取り組みについて解説します。

1:会社の理念やビジョンを社員と共有する

会社の理念やビジョンを社員と共有すると、社員は目指すべき場所が具体的に捉えることができます。転職理由として多いのは、「今の(過去いた)会社にいても自分の将来像が描けない」というものです。会社の求めるものを明確にして、ビジョンを社員と共有しましょう。

とはいえ、理念やビジョンを浸透させるのは難しいものです。以下の記事で、社員を成長させる組織作りの方法を具体的に解説しています。ぜひ参考にしてください。

社員が成長する組織作りの6個のポイント、経営理念・ビジョンの浸透がカギ

2:お客様や社会への貢献度を高める

お客さまや社会への貢献度が高い会社だと、社員はそこで働けることを誇りに思います。すると帰属意識が高まり、会社に貢献しようという気持ちも生まれ、働きがいがアップします。

自社で働くことに誇りを持ってもらうためには、経営者が、理念を通じてどのように顧客や地域、社会に貢献するのかを発信するのかが大事です。発信したことをさらに実践すれば、社員に本気度が伝わるばかりか、お客さまや地域からも選ばれる存在になるでしょう。

3:人事評価制度を効果的に運用

人事評価制度を効果的に運用することで、社員のモチベーションをアップさせましょう。評価の納得度は、そのままモチベーションに直結します。「ビジョン実現型人事評価制度®」を設計し、運用していけば、透明性の高い評価基準に社員の納得度が高まるでしょう。

社員を正しく評価することが、会社にどんな利益を生み出すのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。

社員のモチベーション向上のための取り組みは人事評価制度を有効活用しよう

4:「チャレンジシート」で成長を実感できる環境づくり

働きがいを作り出すには、社員が成長を実感できる環境づくりも重要です。自分の成長が”見える化”されないと、仕事に対するモチベーションは維持できません。意欲のある人なら、「もっと成長できるところに行きたい」と転職先を探し始めてしまうでしょう。

社員の頑張りを見える化し、また目指すところを明確にするには、「チャレンジシート(目標管理シート)」を活用することをお勧めします。です。以下の記事で作り方と社員の成長につながる運用方法を詳しく紹介しています。

たった3項目で社員の成長を爆速化!「チャレンジシート(目標管理シート)」の作り方【目標例付き】

おわりに

社員の働きがいを引き出すのは、会社側の取り組みです。「社員のモチベーションが高まらない」「人を雇っても、すぐ辞めてしまう」「働きやすい職場にしたらダラダラ社員が多くなった」と実感しているなら、働きがいを生む仕組み作りに取り掛かるのがおすすめです。

ビジョンや理念を明確にしたうえで人事評価制度を連動させる「ビジョン実現型人事評価制度®」を使えば、キラキラと目を輝かせながら働く社員が続出します。「働くだけの値打ちがある会社」とのうわさが広がれば、優秀な人材がどんどん集まることでしょう。人が集まり、かつ辞めない会社づくりを、今すぐ始めてみませんか。

この記事を監修した人

代表取締役山元 浩二

経営計画と人事評価制度を連動させた組織成長の仕組みづくりコンサルタント。
10年間を費やし、1,000社以上の経営計画と人事制度を研究。双方を連動させた「ビジョン実現型人事評価制度®」を480社超の運用を通じて開発、オンリーワンのコンサルティングスタイルを確立した。
中小企業の現場を知り尽くしたコンサルティングを展開、 “94.1%”という高い社員納得度を獲得するともにマネジメント層を強化し、多くの支援先の生産性を高め、成長し続ける組織へと導く。その圧倒的な運用実績を頼りに全国の経営者からオファーが殺到している。
自社組織も経営計画にそった成長戦略を描き果敢に挑戦、創業以来19期連続増収を続け、業界の注目を集めている。
著書に「小さな会社は経営計画で人を育てなさい!』(あさ出版)「小さな会社の人を育てる賃金制度のつくり方」(日本実業出版社)などがある。2020年2月14日に15刷のロングセラーを記録した著書の改訂版である「【改訂新版】3ステップでできる!小さな会社の人を育てる人事評価制度のつくり方」(あさ出版)を出版。累計14万部を突破し、多くの経営者から注目を集めている。
1966年、福岡県飯塚市生まれ。

個人ブログ:https://jinjiseido.co.jp/blog/

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