日経産業新聞の記事から。
アントプレナー支援を行っている、斉藤ウイリアム浩幸氏のコラムです。
“アントプレナーシップ”
もともとフランス語に起源をもつ大航海時代の言葉で、
多くの危機を乗り越えて遠い国から商品を買い付けてきた
勇敢な人のことを指すのだそうです。
私たちは通常、「企業家精神」と訳していましたが、
「勇気をもってアイデアを実現させていく人」
「組織に変化をおこして成長をもたらす人」
と解釈した方がよいと斉藤氏はいいます。
まさに、私たちが日ごろ関わっている
中小企業のリーダーにも求めたい力です。
また、「PDCAサイクルがPCサイクルになりがち」
というのも的を射た表現で、
「社長やリーダーにこんな人多い…」
と一人で納得してしまいました(笑)。
「P」をつくって、「D=DO」が抜け、「C」をやるときに
「こんな想定外のことがおこったからできませんでした」
「このメイン業務が忙しくなったため、手がつけられませんでした」
中小企業のアクションプラン推進にかかわっていますが、
リーダーから何度となく聞かれることばです。
氏は、失敗を恐れぬ勇気、挑戦心が必要だと説いていますが、
中小企業の場合、もう一つ「D」が抜けてしまう理由があると思います。
それは、「DO」の“やり方がわからない”人も結構多いということです。
私たちは、この「P=PLAN 計画」の推進、実行、部下への落とし込みを
リーダーたちと一緒に実践しています。
中途半端になったり、失敗もあるのですが、経験することで徐々に
前に進むようになってきます。
やりたくても“やり方”がわからない。
“やり方”がわかればやりたい人は自発的にやってくれるようになります。
中小企業のリーダーには、この“やり方”を教えて経験させるということが
重要だとつくづく実感しています。