リーダー育成は経営理念の共有がカギ!リーダーを成長させるプロセス
「リーダーが育たない…」「人材育成がうまくいかない…」と悩んでいる経営者は多いのではないでしょうか? リーダー育成は企業にとって大きな課題のひとつで、それがうまくいかないと部下育成にも支障が生じます。
そこで本記事では、「リーダーを成長させるプロセス」を解説します。リーダー育成は経営理念の共有がカギとなるのですが、なぜそれが必要であるのかは、本文をお読みください。
リーダー育成は時間もお金もかかる
部下を育成するには、まずリーダーを育てなければなりません。しかし、リーダーを育成するには時間もお金もかかるため、資金が少ない中小企業にとっては大きな負担となります。
また、各リーダーの能力次第で部下の育成に差が生じるのも悩みです。会社が求める人材育成を実現できるリーダーを育てるのは簡単ではありません。
リーダー研修を充実して指導力に優れたリーダーを育てるには費用がかかる、さりとてリーダー任せではレベルの差ができてしまう。これは多くの中小企業が抱えている悩みでしょう。
リーダー育成は経営理念の共有がカギ
社員を同じベクトルを向かわせるには経営理念の共有が必要です。社長や管理職だけでなく、社員に共有させることで企業全体が成長していきます。
人材育成においても、経営理念の共有はとても大事です。特にリーダーが経営理念を理解しているかどうかで人材育成の質が変わります。
人材育成を担当するリーダーが会社の意向やビジョンを理解していないと、会社が望むような人材は育ちません。社員を同じベクトルを向かわせるには、まず人材育成をするリーダーと経営理念を共有することが必要です。
リーダーからしてみれば、会社が描いているビジョンがハッキリしていると進むべき方向が明確化するので、部下の育成がしやすくなります。リーダーから部下に会社のビジョンが伝わると、会社全体で経営理念の共有が進むでしょう。
もし、会社の経営理念に共感できないリーダーがいるのであれば、会社にマッチしない人材と判断せざるを得ません。そのリーダーがどれだけ優秀な人材であっても、会社が描いているビジョンを無視して勝手な行動をするなら、他の社員の妨げとなります。
それよりも、経営理念に共感し、会社が描いているビジョンを叶えようとしてくれるリーダーが必要です。
リーダーを成長させるプロセス
漠然と人材育成を任せても、リーダー独自のやり方で部下を育てるしかなくなるので、担当するリーダーによって成果にバラツキが生じるのは目に見えています。限られた予算と時間の中で効率的に部下育成をするには、企業の活動指針となる経営理念をリーダーと話し合った上で、人材育成や人事評価に取り組んでもらいましょう。
言い方を変えると、リーダーを成長させるのではなく、「リーダーが自ら成長する」ことが大事なのです。リーダーが自主的に部下育成に取り組んでくれれば、会社にとってはこれほど助かることはありません。
リーダーの「自主性」を促すのが、「経営理念の共有」というわけです。
おそらく、一度の話し合いや面談で経営理念を正しく理解してもらうのは難しいでしょう。会社のビジョンを繰り返し話すことにより、リーダーの意識が徐々に変わってくるはずです。
経営理念を理解しているリーダーが人材育成をすると、部下にも会社の理念が伝わります。経営者からリーダーへ、リーダーから部下へ、この順に経営理念が伝われば、人材育成の質も上がってくるでしょう。
経営理念を理解しているリーダーが人事評価を行うと、会社にとって必要な人材が育ってきます。個人的な考えによる評価ではなく、会社の意向に沿った人事評価ができるリーダーが育つのが理想です。
リーダーが育たないと部下の育成が進まない
人材育成がうまくいかないのは、リーダーが育っていないからです。人材育成をするのであれば、まずは部下の育成ができるリーダーを育てましょう。
上述したように、リーダー育成で大事なのは「経営理念の共有」です。リーダーによって仕事の能力に差はありますが、会社にプラスとなる人材を育てるには、経営理念をしっかり理解しているリーダーが必要となります。
そもそも、リーダーを選任する段階で間違ってしまうと、人材育成はうまくいきません。リーダーの人選については、別記事で詳しく解説しているので、そちらをお読みください。
その人選、本当に適任ですか?中小企業がリーダー育成に失敗する意外な理由
おわりに
経営理念と人材育成は関係が薄いと考えている方が多いかと思いますが、実はリーダー育成と関わりが深い、というのが本記事で最も伝えたかったことです。人材育成がうまくいかないとお悩みなら、リーダーが経営理念を正しく理解しているかを確認してみてください。
経営理念の共有に取り組むことにより、リーダーの自主性が促され、人材育成の質が上がっていくことでしょう。